お祝いのメッセージカードやスピーチを考えていて、「この言葉、使っても大丈夫かな?」と手が止まったことはありませんか。お祝いの場では、縁起が悪いとされる「忌み言葉」を避けるのがマナーとされています。
この記事では、お祝いの忌み言葉を、結婚・出産・新築のお祝い別に一覧で紹介します。うっかり使いやすい言葉の言い換え例や、気にしすぎなくてよいケースもまとめました。

友人の結婚式のメッセージカードに「これからもいろいろあると思うけど」って書こうとしたら、同僚に「重ね言葉はダメだよ」と言われました。どこまで気にすればいいんでしょう?
- 忌み言葉とは何か、なぜ避けるのか
- 結婚祝いで避けたい忌み言葉と重ね言葉
- 出産祝い・新築祝いで避けたい言葉
- すぐ使える言い換え例
- 気にしすぎなくてよいケース

忌み言葉とは?お祝いで避ける理由
忌み言葉(いみことば)とは、お祝いやお悔やみの場で、縁起が悪いとされたり、相手を不安にさせたりするために使うのを避ける言葉のことです(出典:ゼクシィ「結婚式の忌み言葉」)。
結論:お祝いでは「別れ・終わり・不幸」を連想させる言葉を避ける
結婚祝いでは別れや再婚を連想させる言葉、出産祝いでは流産や不幸を連想させる言葉、新築祝いでは火事や災害を連想させる言葉を避けます。とはいえ、言い回しを気にしすぎて気持ちが伝わらなくなるほうが問題です。基本を押さえたら、あとは素直な言葉で書きましょう(出典:ゼクシィ)。
結婚祝いで避けたい言葉
別れや結婚生活の短さを連想させる言葉
結婚のお祝いでは、「ふたりの別れ」を連想させる言葉を避けるのが基本です。ゼクシィでは、次のような言葉が挙げられています(出典:ゼクシィ)。
| 分類 | 避けたい言葉の例 |
|---|---|
| 別れ・離れる | 別れる、離れる、去る、切る、カットする、途絶える |
| 終わり・短さ | 終わる、短い、縮まる、消える |
| 冷める・落ちる | 冷める、落ちる、負ける、流れる、忘れる |
| 漢字に注意 | 忙しい(「亡」の字が入るため、気になるならひらがなで) |
※出典:ゼクシィ「【結婚式の忌み言葉】使ってはいけない理由&言い換え一覧」をもとに作成
重ね言葉
「重ね重ね」「しばしば」のように同じ言葉を繰り返す重ね言葉は、「繰り返す=再婚」を連想させるとして、結婚のお祝いでは避けるのがよいとされています。言い換えが必要なときは、「しばしば〇〇しました」→「よく〇〇しました」のように、同じ意味の別の言い回しにします(出典:ゼクシィ)。
重ね言葉でも、前向きな意味で使っていることが文脈から伝わるなら、あまり気にしなくて大丈夫とされています。たとえば「ふたりがこれから過ごしていく日々」「ますますのご繁栄をお祈りします」のような使い方です(出典:ゼクシィ)。

「いろいろ」も重ね言葉だけど、気になるなら「たくさんのことがあると思うけれど」と書けばいいのよ。少し言い換えるだけで、ずっと上品になるわ。
出産祝いで避けたい言葉
出産のお祝いでは、流産や死産などの不幸、別れを連想させる言葉を避けます。三越伊勢丹の出産祝いメッセージのガイドでは、「落ちる」「流れる」「消える」「切れる」などが挙げられています(出典:三越伊勢丹「出産祝いメッセージ文例集」)。
また、言葉そのものは忌み言葉ではなくても、「頑張って」は、産後の心身に負担を感じさせてしまうことがあります。「どうかご無理なさらず」「ゆっくりお休みください」のような、いたわりの言葉に置き換えるのがおすすめです(出典:三越伊勢丹)。

出産直後は、体も心もとても疲れている時期です。励ますより「ゆっくり休んでね」のほうが、ずっとうれしいものなんですよ。
新築祝いで避けたい言葉
新築祝いでは、火事や地震・風水害などの災害を連想させる言葉を避けます。ギフト会社リンベルの解説では、次のような言葉が挙げられています(出典:リンベル「新築祝いに添えるメッセージの文例&書き方のポイント」)。
- 火事を連想させる言葉:燃える、焼ける、炎、赤、煙
- 災害や家の損壊を連想させる言葉:倒れる、傾く、失う、落ちる
同じ理由で、新築祝いの品物でも、ライターや灰皿など「火」を連想させるものは避けるのがマナーとされています。

すぐ使える言い換え例
忌み言葉は、単に別の言葉に差し替えるだけでなく、文章全体を前向きな言い回しにすると自然に避けられます(出典:ゼクシィ)。よく使いがちな表現の言い換え例をまとめました。
| 避けたい表現 | 言い換え例 | 場面 |
|---|---|---|
| 重ね重ねお祝い申し上げます | 心よりお祝い申し上げます | 結婚 |
| いろいろあると思うけど | たくさんの思い出を重ねて | 結婚 |
| 最後になりましたが | 結びになりますが | 結婚・スピーチ |
| 離れていても | どこにいても | 結婚 |
| 頑張ってね | どうかご無理なさらず | 出産 |
| お忙しいところ | ご多用のところ | 共通 |
| 燃えるような情熱で建てた家 | こだわりを詰め込んだ家 | 新築 |
※言い換え例は当サイトで作成したものです。

スピーチでよく使う「最後に」も、結婚式では「結びに」と言い換えるのが定番です。ビジネスの挨拶文で使う「ご多用のところ」も、お祝いの場面で重宝しますよ。
気にしすぎなくてよいケース
- 前向きな意味だと文脈から伝わる重ね言葉(「日々」「ますます」など)
- 「忙しい」など、話の流れで必要な言葉。気になる場合はひらがなにすると印象がやわらぐ
- 親しい友人どうしのLINEなど、くだけたやりとり
※出典:ゼクシィ
大切なのは、お祝いの気持ちがきちんと伝わることです。忌み言葉を避けることに気を取られて、ぎこちない文章になってしまっては本末転倒です。目上の方への改まったメッセージやスピーチでは丁寧に確認し、親しい相手には気持ちを優先しましょう。
よくある質問
「ますます」や「いよいよ」は使ってはいけませんか?
重ね言葉ですが、「ますますのご活躍」のように前向きな意味で使っていることが伝わるなら、あまり気にしなくてよいとされています。気になる場合は「さらなるご活躍」などに言い換えましょう。
「忙しい」も忌み言葉ですか?
漢字に「亡」が入るため、結婚式のテロップなどでは気にする人もいます。言葉として使うのは問題ありませんが、気になる場合はひらがなで「いそがしい」と書くか、「ご多用」に言い換えましょう。
出産祝いで「頑張ってね」と書くのは失礼ですか?
失礼ではありませんが、産後の心身に負担を感じさせることがあります。「無理しないでね」「ゆっくり休んでね」など、いたわりの言葉のほうが喜ばれます。
新築祝いで「赤」という言葉もだめなのですか?
「赤」は火を連想させるとして、新築祝いでは避ける言葉に挙げられています。メッセージで色に触れる必要がある場合は、別の表現にするとよいでしょう。
お祝いのメッセージで句読点は使ってもいいですか?
お祝いの文書では、形式上、句読点を省くこともあります。ただし、読みやすさを優先して「、」を控えめに使うのは無難とされています(出典:三越伊勢丹)。
まとめ
- 忌み言葉は、お祝いの場で縁起が悪いとされたり相手を不安にさせたりする言葉
- 結婚祝いでは「別れる」「切れる」「終わる」などと、再婚を連想させる重ね言葉を避ける
- 出産祝いでは「流れる」「落ちる」「消える」などを避け、「頑張って」よりいたわりの言葉を
- 新築祝いでは「燃える」「倒れる」「傾く」など火事や災害を連想させる言葉を避ける
- 気にしすぎず、前向きな言い回しでお祝いの気持ちを伝えることがいちばん大切
忌み言葉の基本を押さえたら、あとは相手を思う素直な言葉で、お祝いの気持ちを届けましょう。
参考
- ゼクシィ「【結婚式の忌み言葉】使ってはいけない理由&言い換え一覧」(確認日:2026年10月1日)
- 三越伊勢丹「出産祝いメッセージ文例集|関係別マナーと心が伝わる書き方」(確認日:2026年10月1日)
- リンベル「新築祝いに添えるメッセージの文例&書き方のポイント」(確認日:2026年10月1日)
