せっかく心を込めて選んだ贈り物が、実は「縁起が悪い」とされるものだった……。そんな失敗は避けたいですよね。お祝いの贈り物には、昔から避けたほうがよいとされる品物があります。
この記事では、お祝いで避けたい贈り物を、結婚・出産・新築・就職・長寿祝いなどのお祝い別に一覧で紹介します。なぜ避けるのかという理由と、最近は気にしなくてよいとされているものもあわせて解説します。

友人の結婚祝いに、おしゃれな包丁セットを贈ろうと思っていたら「刃物は縁起が悪いよ」と言われてしまいました。本当にダメなんですか?
- お祝いで避けたい贈り物の一覧(お祝い別)
- それぞれの品物を避ける理由
- 目上の方に贈るときに気をつけたい品物
- 最近は気にしすぎなくてよいとされるもの
- 避けたい品物を贈りたいときの対処法

お祝いで避けたい贈り物の一覧
まずは、お祝い別に避けたい贈り物を一覧で確認しましょう。百貨店などのマナーガイドで挙げられているものをまとめました。
| お祝い | 避けたい贈り物 | 理由 |
|---|---|---|
| 結婚祝い | 刃物、割れもの、ハンカチ | 「切れる」「割れる」、別れの涙を連想させるため |
| 出産祝い・内祝い | 刃物、ハンカチ、香りの強いもの | 「縁を切る」「別れ」を連想させる。赤ちゃんへの刺激 |
| 新築・上棟祝い | ライター、灰皿、ストーブなど | 「火」=火事を連想させるため |
| 就職祝い | 刃物、履物、暗い色の品 | 「縁を切る」「踏みつける」、喪を連想させるため |
| 長寿祝い | 「老い」を感じさせるもの、シクラメン・椿 | 年寄り扱い、「死・苦」「花が落ちる」を連想させるため |
※出典:三越伊勢丹(結婚祝い)、大丸松坂屋(出産内祝い)、三越伊勢丹(新築祝い)、ハーモニック(上棟祝い)、三越伊勢丹(就職祝い)、鈴廣かまぼこ(還暦祝い)をもとに作成
結論:「切れる・割れる・火・別れ・踏みつける」を連想させる品物に注意
お祝いで避けたい贈り物の多くは、縁が切れる、割れる、火事、別れ、相手を踏みつけるといった、よくないことを連想させるものです。ただし最近は、相手が希望するなら気にしすぎなくてよいとされる品物も増えています。
結婚祝いで注意したい品物
結婚祝いでは、昔から刃物は「切れる」、割れもの(陶磁器・グラスなど)は「割れる」を連想させるとして避ける風習がありました。また、ハンカチは別れの涙を連想させるため配慮が必要とされています(出典:三越伊勢丹「結婚祝いのマナーガイド」)。
一方で現代では、刃物は「幸せを切り拓く」、割れものは「喜びが増える」と前向きにとらえる場合もあります。相手から希望があれば贈ってもかまいません。希望がなければ控えるのが無難です(出典:三越伊勢丹)。

包丁やペアグラスを本人がリクエストしてくれたなら、贈って大丈夫ですよ。サプライズで贈るなら、気にする方もいるので別のものにしておくと安心です。
出産祝い・出産内祝いで注意したい品物
大丸松坂屋のガイドでは、出産内祝いでマナー違反とされる品物として、次のものが挙げられています(出典:大丸松坂屋「出産祝いのお返し(出産内祝い)のマナーとは?」)。出産祝いを贈るときにも参考になります。
- 刃物(包丁・ハサミなど):「縁を切る」「関係を断つ」を連想させる
- ハンカチ:「手巾(てぎれ)」が別れを連想させる。特に白いハンカチは避ける
- 香りの強いもの(香水・ディフューザーなど):赤ちゃんは香りに敏感で、体調に影響することもある
新築祝い・上棟祝いで注意したい品物
新築祝いや上棟祝いでは、ライター、灰皿、ストーブなど「火」を連想させる品物は避けるのが基本のマナーです。火事を連想させるためです(出典:三越伊勢丹「新築祝い・新居祝いに何を贈る?」、ハーモニック)。
なお、新築祝いでも割れものや刃物は、現代では「幸せが増える」「幸せを切り拓く」と前向きに解釈されることが多く、相手が希望するなら必要以上に気にしなくてよいとされています。実際、ペアのグラスやカップ&ソーサーは新築祝いの定番です(出典:三越伊勢丹)。
就職祝い・目上の方への贈り物で避けたいもの
就職祝いでは、刃物(縁を切る)、履物(踏みつける)、喪を連想させる暗い色の品は避けたほうがよいとされています(出典:三越伊勢丹「喜ばれる就職祝いガイド」)。
また、上司や恩師など目上の方への贈り物では、次のものに注意しましょう(出典:鈴廣かまぼこ「還暦祝いの相場はいくら?」)。
- 靴下・下着など「下」がつくもの:「見下す」という意味合いにとられることがある
- スリッパなどの履物:「踏みつける」を連想させる
- 現金:目上の方に現金を贈るのは失礼とされることがある

上司へのプレゼントで靴下やスリッパは避けたほうが無難ですね。実用的なものを贈りたいなら、好みに合うお酒やお菓子などの消えものが選びやすいですよ。

長寿祝いで注意したい品物
還暦などの長寿祝いでは、「老い」を感じさせる品物は嫌がられる可能性があるので避けましょう。また、花を贈るときは、名前に「死」「苦」の語呂が入るシクラメンや、花が丸ごと落ちることから首が落ちるイメージのある椿は選ばないようにします(出典:鈴廣かまぼこ)。
避けたい品物を贈りたいときは
- 相手の希望を確認する本人が欲しいと言っているなら、縁起よりも希望を優先してかまいません。
- 前向きな意味を添える包丁なら「幸せを切り拓いてね」、ペアグラスなら「喜びが増えますように」など、ひと言メッセージを添えると印象が変わります。
- 迷ったらカタログギフトに好みがわからないときや、縁起が気になるときは、相手が自分で選べるカタログギフトが無難です。

昔ほど気にする人は少なくなったけれど、年配の方ほど縁起を大切にするものよ。相手の親御さんの目に触れる贈り物なら、少し気をつけておくと安心ね。
よくある質問
結婚祝いにペアグラスを贈ってもいいですか?
割れものは「割れる」を連想させるとして避ける風習がありましたが、現代では「喜びが増える」と前向きにとらえる場合もあります。ペアグラスは結婚祝い・新築祝いの定番なので、気にする相手でなければ贈ってかまいません。
出産祝いにハンカチを贈るのはNGですか?
ハンカチは「手巾(てぎれ)」が別れを連想させるとして、避けたほうがよいとされています。ガーゼタオルやスタイなど、用途が近いものに置き換えると安心です。
新築祝いにキャンドルを贈ってもいいですか?
キャンドルは火を使うため、新築祝いでは避けたほうが無難です。インテリア雑貨なら、フォトフレームやクッション、観葉植物などがおすすめです。
上司の退職祝いに靴下を贈るのは失礼ですか?
靴下など「下」がつくものや履物は、目上の方への贈り物では避けたほうがよいとされています。名入れのボールペンやお酒、花束などが選びやすいでしょう。
縁起が悪いとされる品物を、知らずに贈ってしまったらどうすればいいですか?
相手が気にしていない様子なら、そのままで大丈夫です。気になる場合は「縁起のこと、あとで知りました。失礼しました」と軽く伝えれば十分です。
まとめ
- 結婚祝いでは刃物・割れもの・ハンカチを避ける風習がある(希望があれば贈ってよい)
- 出産祝い・内祝いでは刃物、ハンカチ、香りの強いものに注意
- 新築・上棟祝いではライターや灰皿など「火」を連想させる品物を避ける
- 就職祝いや目上の方には、刃物・履物・「下」のつくものを避ける
- 迷ったら相手の希望を聞くか、カタログギフトにする
縁起を気にするかどうかは人それぞれです。相手の好みや年代を考えて、気持ちよく受け取ってもらえる贈り物を選びましょう。
参考
- 三越伊勢丹「結婚祝いのマナーガイド」(確認日:2026年10月1日)
- 三越伊勢丹「新築祝い・新居祝いに何を贈る?」(確認日:2026年10月1日)
- 三越伊勢丹「喜ばれる就職祝いガイド」(確認日:2026年10月1日)
- 大丸松坂屋「出産祝いのお返し(出産内祝い)のマナーとは?」(確認日:2026年10月1日)
- ハーモニック「上棟祝い・竣工祝いとは?」(確認日:2026年10月1日)
- 鈴廣かまぼこ「還暦祝いの相場はいくら?」(確認日:2026年10月1日)
