お店でお祝いの品を買うとき、「のしは内のしと外のし、どちらにしますか?」と聞かれて、戸惑った経験はありませんか。なんとなく「外で」と答えたものの、本当にそれでよかったのか気になったままの人もいるかもしれません。
この記事では、内のしと外のしの違いと、どんなときにどちらを選べばよいかを、渡し方(手渡し・配送)とお祝いの種類別に解説します。お店で聞かれたときにすぐ答えられるよう、早見表にまとめました。

お店で「内のしと外のし、どちらにしますか?」と聞かれて、よくわからないまま「外で」って答えちゃいました。違いって何なんでしょう?
- 内のし・外のしの違い
- 手渡しと配送で変わる選び方
- お祝い・お返し別の選び方の早見表
- のしが不要なケース
- お店でのしを頼むときの伝え方

内のしと外のしの違い
内のしと外のしは、のし紙をかける位置の違いです。のし紙に書く内容(表書きや名前)は同じです。
| 種類 | かけ方 | 見え方 |
|---|---|---|
| 外のし(そとのし) | 品物を包装紙で包んだ上からのし紙をかける | 表書きと名前がひと目でわかる |
| 内のし(うちのし) | 品物に直接のし紙をかけてから、包装紙で包む | 包装紙を開けるまで、のし紙が見えない |
※出典:QUOカード「のし(熨斗)の種類・書き方・知っておくべきマナー」、三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」をもとに作成
結論:手渡しなら外のし、配送なら内のしが基本
実は、内のしと外のしには厳密な使い分けのルールはありません。そのうえで一般的には、手渡しするなら外のし、配送するなら内のしが選ばれます。お祝いの気持ちを目に見える形で伝えたいときは外のし、控えめにしたいときは内のしと考えると選びやすくなります。
手渡しと配送で変わる選び方
手渡しするなら「外のし」
直接手渡しする場合は、包装の外側にのし紙をかける外のしにすると、何のお祝いで、誰からの贈り物かが相手にすぐ伝わります。その場でお祝いの気持ちを示せるのが外のしのよさです(出典:三越伊勢丹)。
配送するなら「内のし」
宅配便などで送る場合は、配送伝票を貼ったり、運ぶ途中でこすれたりして、外側ののし紙が汚れたり破れたりするおそれがあります。そのため、のし紙を内側にかけて包装する内のしが選ばれる傾向にあります(出典:三越伊勢丹)。

配送で外のしにすると、せっかくののし紙に伝票が貼られてしまうこともあるんです。送るときは内のし、と覚えておくと安心ですよ。
お祝い・お返し別|どちらを選ぶ?早見表
贈る目的によっても、選ばれやすいのしのかけ方があります。迷ったときの目安にしてください。
| 贈り物の種類 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 結婚祝い・出産祝い(手渡し) | 外のし | お祝いの目的をはっきり伝えたいため |
| お祝い全般(配送) | 内のし | 配送中にのし紙が汚れるのを防ぐため |
| 内祝い(お祝いのお返し) | 内のし | 控えめな印象になるため |
| お中元・お歳暮(手渡し) | 外のし | 贈る目的がひと目で伝わるため |
| ビジネスの贈り物・引っ越しの挨拶 | 外のし | 贈り主と目的がひと目でわかるため |
※出典:QUOカード、三越伊勢丹をもとに作成。地域やお店の案内によって異なる場合があります。
内祝いに内のしが選ばれる理由
内祝いは、いただいたお祝いへのお返しです。表書きや名前がひと目でわからない内のしは控えめな印象になるため、内祝いに向いているとされています(出典:QUOカード)。「お返しを大げさに見せたくない」という気持ちを表せます。
ビジネスや引っ越しの挨拶には外のし
取引先への贈り物や、引っ越しの挨拶の品は、外のしにすると誰からの何のための品かがすぐにわかります。相手が品物を管理しやすくなるので、ビジネスシーンでは外のしが適しています(出典:QUOカード)。

取引先には何社からも贈り物が届きますから、外のしで社名がすぐわかるようにしておくのが親切です。お礼の連絡もしやすくなりますからね。

のしが不要・使わないケース
内のし・外のし以前に、そもそものしを付けないほうがよい場面もあります。
- お見舞い:のしは付けず、紅白の結び切りの水引がかかったかけ紙を使う
- 弔事(香典返し・お供えなど):のしは付けず、黒白などの水引のかけ紙を使う
- ちょっとした手土産やカジュアルな贈り物:のし紙を付けず、包装やリボンだけでもよい
のしは、もともとアワビを伸ばして干した「のしあわび」に由来する縁起物で、慶事の贈り物に使うものです。そのため、弔事やお見舞いには使いません(出典:三越伊勢丹)。
のしは必ずしもすべての贈り物に付けなければならないものではありません。ただし、フォーマルな場面や目上の方への贈り物には、のしを付けたほうが丁寧な印象になります(出典:QUOカード)。
小さな品物には「短冊のし」という選択肢も
のし紙がかけられないほど小さな品物には、のし紙を細長くした短冊のしを使うこともあります。紙を節約できることから、近年は使われる場面が増えています。ただし、地域や相手によっては略式で失礼と考える人もいるため、目上の方への改まった贈り物では、通常ののし紙を選ぶほうが安心です(出典:QUOカード)。
お店でのしを頼むときの伝え方
百貨店や通販サイトで贈り物を買うときは、次の4つを伝えれば、ふさわしいのし紙を用意してもらえます。
- 何のための贈り物か「出産祝いです」「結婚内祝いです」など、目的を伝えます。表書きや水引を選んでもらえます。
- 名前(名入れ)名前を入れる場合は、漢字を正確に伝えます。連名なら順番も伝えます。
- 内のしか外のしか手渡しなら外のし、配送なら内のし、と伝えます。迷ったら渡し方を伝えて相談しましょう。
- 配送か持ち帰りか配送の場合は、届け先とお届け希望日もあわせて伝えます。

昔は「配送でも外のしが丁寧」という人もいたけれど、今はのし紙がきれいなまま届くことを優先して内のしにすることが多いわね。迷ったら、お店の人に相談すれば大丈夫よ。
よくある質問
内のしと外のし、どちらが正式ですか?
どちらが正式ということはなく、厳密な使い分けのルールはありません。手渡しなら外のし、配送なら内のしが一般的な目安です。
結婚祝いを配送する場合は内のしでいいですか?
はい。配送の場合は、のし紙が汚れたり破れたりしないよう内のしにするのが一般的です。お祝いの気持ちは、メッセージカードを添えて伝えるとよいでしょう。
内祝いを手渡しする場合も内のしですか?
内祝いは控えめにするという意味で内のしが選ばれることが多いですが、手渡しで外のしにしても失礼にはなりません。地域や家庭の考え方に合わせましょう。
のし紙の書き方は内のしと外のしで変わりますか?
変わりません。表書きを水引の上、名前を水引の下に書く点は同じです。
自分で包む場合はどうすればいいですか?
品物にのし紙をかけてから包装紙で包めば内のし、包装紙で包んでからのし紙をかければ外のしです。のし紙は品物の大きさに合ったものを選びましょう。
参考
- 株式会社クオカード「のし(熨斗)の種類・書き方・知っておくべきマナーについて」(確認日:2026年10月1日)
- 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー|それぞれの違いやシーン別の選び方・表書きを解説」(確認日:2026年10月1日)
まとめ
- 外のしは包装紙の上から、内のしは品物に直接のし紙をかけて包装する
- 厳密な使い分けのルールはなく、手渡しなら外のし、配送なら内のしが目安
- 内祝いは控えめな印象になる内のしが選ばれることが多い
- ビジネスの贈り物や引っ越しの挨拶は、贈り主がひと目でわかる外のしが向いている
- お見舞いや弔事には、のしを付けない
お店で聞かれて迷ったら、「手渡しか、配送か」を伝えれば、ふさわしいかけ方を提案してもらえます。
