ご祝儀袋を用意したら、次に悩むのが「書き方」です。表書きは印刷されているけれど名前はどこに書くのか、夫婦や友人と連名で包むときはどう並べるのか、中袋には何を書くのか……。一度にいろいろ確認したくなりますよね。
この記事では、ご祝儀袋の書き方を「表書き」「名前」「中袋」の順に、個人・夫婦・連名のパターン別に解説します。書く前に準備しておきたいものや、よくある失敗もまとめたので、清書の前に目を通してください。

会社の同期3人で結婚祝いを包むことになって、僕が代表で書くことに……。名前の順番とか、決まりがあるんですか?
- ご祝儀袋の外包みに書くこと・書く位置
- 表書きで避けたい「4文字」
- 個人・夫婦・連名・4名以上の名前の書き方
- 中袋に書くこと(金額・住所・氏名)
- 使ってよい筆記具と、きれいに書くコツ

ご祝儀袋の書き方の全体像
ご祝儀袋は、いちばん外側の外包み(上包み)と、お札を入れる中袋(中包み)の2つでできています。それぞれに書くことは次のとおりです。
| 場所 | 書くこと | 位置 |
|---|---|---|
| 外包み(表) | 表書き(寿・御結婚御祝・御祝など) | 水引の上の中央 |
| 外包み(表) | 贈り主の名前 | 水引の下の中央。表書きよりやや小さく |
| 中袋(表) | 金額(金参萬圓など) | 中央に縦書き |
| 中袋(裏) | 住所・氏名 | 左下に縦書き |
※出典:ゼクシィ「結婚式のご祝儀袋『選び方・書き方・入れ方・包み方』」、みんなのウェディング「ご祝儀袋の書き方」をもとに作成
結論:外包みは「目的と名前」、中袋は「金額と住所・氏名」
外包みには何のお祝いで、誰からかを、中袋にはいくら包んだか、どこの誰かを書きます。中袋への記入は、受け取った側があとで整理するときに必要な情報なので、省略せずに必ず書きましょう。
表書きの書き方
表書きは、水引の上の中央に書きます。最近は「寿」「御祝」などが印刷された袋や短冊がついた袋が多いので、その場合は書かなくてかまいません。
お祝い別の表書き
- 結婚祝い:寿/御結婚御祝
- 出産祝い:御出産御祝/御祝
- 入学・就職・新築など:御入学御祝・御就職御祝・新築御祝/御祝
「4文字」の表書きは避ける
自分で表書きを書くときに気をつけたいのが文字数です。お祝いの場では「4」が「死」を連想させるとして気にする人がいるため、4文字の表書きは避けるのが一般的です。たとえば「結婚御祝」は4文字なので、頭に「御」をつけて「御結婚御祝」の5文字にします(出典:ゼクシィ)。

昔から、お祝いには割り切れない奇数がいいとされてきたの。表書きの文字数まで気にする人は今は少ないけれど、目上の方へのお祝いなら気をつけておくと安心よ。
名前の書き方|パターン別
名前は、水引の下の中央に、表書きよりやや小さくフルネームで書きます。表書きより名前が大きくなると、全体のバランスが崩れて見えます(出典:三越伊勢丹「祝儀・不祝儀やかけ紙に名前を書く際のマナー」)。
| 贈り方 | 名前の書き方 |
|---|---|
| 個人 | 中央にフルネーム |
| 夫婦 | 右に夫のフルネーム、左に妻の名前(名字は省略。フルネームでもよい) |
| 友人どうし(3名まで) | 右から五十音順にフルネーム |
| 職場の人どうし(3名まで) | いちばん職位が高い人を右に書き、左へ職位順 |
| 4名以上 | 中央に代表者のフルネーム、その左下に小さく「外一同」。部署なら「〇〇部一同」 |
4名以上で包む場合は、全員の名前を書いた紙を中袋に入れておくと、受け取った側が誰からのお祝いかを把握できます。

職場の連名では、順番を間違えると気まずいですからね。迷ったら、書く前に一番上の人に「この順番で大丈夫ですか」と確認しておくのが確実ですよ。
中袋の書き方
中袋には、表に金額、裏に住所と氏名を書きます。式のあとに受け取った側がご祝儀を確認するとき、誰がいくら包んでくれたかがわかるようにするためです。
- 金額:中袋の表の中央に、縦書きで「金参萬圓」のように書く。数字は「壱・弐・参」などの漢数字(大字)を使うのが正式
- 住所・氏名:中袋の裏の左下に、縦書きで住所とフルネームを書く
- 金額欄が印刷されている場合:その欄に記入すれば、表に金額を書く必要はない
※出典:ゼクシィ、みんなのウェディング
金額を「壱・弐・参」のような難しい漢字で書くのは、あとから線を書き足して金額を書き換えられないようにするためです。「一・二・三」で書いても間違いではありませんが、正式な書き方を覚えておくと安心です。
筆記具と、きれいに書くコツ
お祝いのご祝儀袋は、濃い黒の筆か筆ペンで、はっきりと書くのが基本です。毛筆が苦手なら太めのサインペンでもかまいませんが、ボールペンや万年筆のような細い筆記具は使わないようにしましょう(出典:ゼクシィ)。
また、薄い墨(薄墨)はお悔やみで使うものなので、お祝いには使いません。中袋の住所など細かい文字は、細字の筆ペンを使うと書きやすくなります(出典:みんなのウェディング)。
- 練習用の紙で試し書きをするご祝儀袋と同じくらいの大きさの紙で、文字の大きさと配置を確認します。
- 中袋から書く中袋は細かい文字が多いので、先に書いておくと外包みに集中できます。
- 外包みの名前を書く短冊タイプなら短冊に、そうでなければ外包みに直接書きます。中心をそろえて、楷書でゆっくり書きます。
- しっかり乾かす墨や筆ペンは乾くまでに時間がかかります。こすれてにじまないよう、乾いてからお札を入れて包みます。

よくある失敗と注意点
- 名前が表書きより大きくなっていないか
- ボールペンや薄墨で書いていないか
- 結婚祝いの表書きを「結婚御祝」の4文字にしていないか
- 連名の順番(職位順・五十音順)が正しいか
- 中袋の金額・住所・氏名を書き忘れていないか
- 中袋の金額と、実際に入れた金額が一致しているか
書き損じた場合は、修正テープや二重線で直さず、新しい袋や短冊に書き直しましょう。短冊タイプの袋なら、短冊だけ書き直せるので安心です。

字に自信がなくても、ていねいに書かれていれば気持ちは伝わります。上手さよりも、ゆっくり大きく、はっきり書くことを意識してくださいね。
よくある質問
名前は名字だけでもいいですか?
ご祝儀袋の名前はフルネームで書くのが基本です。同じ名字の人がいても誰からのお祝いかがわかるように、フルネームで書きましょう。
夫婦で包むとき、妻の名前もフルネームで書くべきですか?
基本は右に夫のフルネーム、左に妻の名前のみを書きます。妻もフルネームで書いても問題ありません。
中袋に金額欄がないときはどうしますか?
中袋の表の中央に縦書きで「金参萬圓」のように書きます。住所・氏名は裏の左下に書きます。
横書きの中袋には、数字をどう書けばいいですか?
横書きの記入欄の場合は、漢数字でも算用数字でもかまいません。算用数字で書く場合は「金」の字は不要とされています。
ご祝儀袋を代筆してもらってもいいですか?
問題ありません。字に自信がない場合は、家族に頼んだり、お店の筆耕サービスを利用したりする方法もあります。
参考
- ゼクシィ「結婚式のご祝儀袋『選び方・書き方・入れ方・包み方』をわかりやすく解説!」(確認日:2026年10月1日)
- みんなのウェディング「ご祝儀袋の書き方|表書き・中袋・金額の正しい位置とマナー」(確認日:2026年10月1日)
- 三越伊勢丹「祝儀・不祝儀やかけ紙に名前を書く際のマナー」(確認日:2026年10月1日)
まとめ
- 外包みには表書きと名前、中袋には金額と住所・氏名を書く
- 名前は水引の下の中央に、表書きよりやや小さくフルネームで
- 自分で書く表書きは「御結婚御祝」のように4文字を避ける
- 連名は友人なら五十音順、職場なら職位順に右から。4名以上は代表者名+「外一同」
- 濃い黒の筆か筆ペンで書く。ボールペンと薄墨は使わない
書き方に迷ったら、ご祝儀袋のパッケージに入っている記入例も参考になります。落ち着いて、ていねいに仕上げましょう。
